毎週馬券を嗜んでいる方々は、自分の予想がいい線いってたのにお金に替えられなかったという経験が何度もあるのではないかと思います。
もしくは自分と同じ本命馬なのに、Twitterのタイムライン上で自分の何倍もの払戻金を獲得した画像が回ってきてなんとも言えない気持ちになったり。。。

ある程度長く競馬と向き合っている方は感じているはずです。
馬券の買い方はレース予想と同じかそれ以上に大事であることを。

・・・そんな僕も同じように感じている1人で、だからこそ色々な買い方を研究してきました。
そしてようやく、この数ヶ月でかなりしっくり来る買い方に巡りあえた気がするので共有しようと思い、久々にコンテンツ投稿いたします。

なおこちらのコンテンツは、20/05/06にようやく全編書き終えました。
本来であれば即有料としたかったのですが、ここ最近一気に馬券成績が悪化したので一旦無料のままとさせていただきます。
再度+100万円の黒字化に成功した際には、価値あるコンテンツであることを立証できたということで有料(1,000円)にいたします(笑)

暫くは無料のままだと思いますので、その間に読み切ってしまってください！
それでは参ります。

[目次]

1. 良い買い方を突き止めて馬券成績が急上昇

2. レース予想は複数の優良予想を並べた上で、最後に自分が印の優劣を決める

- 優良予想も残念ながら完璧ではない
- 本命馬は優良予想の中から自分で選ぶ
- ヒモ馬は自由に

3. 買い方は合成重ね買い

- 各券種でカバーできる的中確率を理解する
- 単勝は積極的に活用する
- 複勝には頼らずワイドに振り替える
- 高配当馬券は合成への影響が低いので必ず重ね買い
- 単勝複数点買いも大アリ
- 複勝20倍以上の馬を1頭軸にするのはご法度 [オッズ別の圏内確率・期待値の話]
- AIに狙われやすい馬とオッズ帯を先読みする
- 3頭～4頭しか印を打ちたくないレースは3連単的中チャンス
- 合成オッズを確認するためのTarget導入費用をケチらない

4. 馬券の利益は複利で増やす

- レース単位の単利より長期的視点に立った複利

5. さいごに - 結局どう買うのがベスト？ -

1. 良い買い方を突き止めて馬券成績が急上昇

僕とSNS上で長くお付き合いをしている方々はよくご存知だと思いますが、僕の馬券の実力は本当に人並みちょい上程度のモノでした。
毎年100%ラインを行ったり来たりで、派手に勝つことも年に3～4回はありましたが大敗も多く、成績が安定しないことが僕の馬券ライフ上の悩みでもありました。

しかし、「必要は発明の母」とは良く言ったものです。
今年の9月頃からチャレンジし始めた買い方が、体で慣れてきて反射的に買い目を作れるようになった11月頃には大きく実を結び、2019年のラスト8週は以下のような超優秀な成績となりました。

なおご挨拶代わりに的中例をご紹介すると、この8週で最も上手くいった買い方は↓↓で、こちらはレース回収率2793%の満塁ホームランとなりました。

これは年末にTLを賑わせた、教えて競馬民名人戦の名人3名の本命馬(Twitterリンク)のみを評価したからこそGETできた馬券ではありますが、正直僕ほど上手にお金に替えた方もいなかったのではないかと思います。

僕の立場上、教えて競馬民コンテンツをもっと活用いただき、美味しい思いをしていただきたいという気持ちも強いので、以降でこの買い方のエッセンスを全てご紹介させていただきます！

2. レース予想は複数の優良予想を並べた上で、最後に自分が印の優劣を決める

※ この章は他の方の予想を活用している方向けとなりますので、完全に自身で予想している方は読み飛ばしてください。

僕の最近のスタイルは、「多数の優良予想(有料/無料双方)をフル活用する」というものです。
従ってはっきりと申し上げますが、平日の動画回顧はこの3ヶ月で1秒たりとも行っておりません。
(昨秋の名人戦に関しては毎週土曜日に馬柱→動画の順ではありますが詳細までチェックしました)

全くチェック馬がいないわけではありませんが、馬券購入したレースをリアルタイムで見て、明らかに目立った馬がいた場合にメモを取る程度です。
また、前日予想もよほど暇なとき以外は全くしません。
Twitterのbioに書かせていただいている通り、「あまり時間を使いたくないけど競馬大好き」という感じです(笑)
だいたい開催日当日の午前9時頃に様々な予想を購入して、皆さんの推奨馬をTargetに転記したら各レースの10分前くらいまではボーっとしてます。

そんな状況ですので、平日からしっかり動画回顧して考察している方々に情報量という意味では敵うはずもなく、優良予想に記述されている内容は100%信頼しています。

優良予想も残念ながら完璧ではない

それでも、僭越ながら申し上げると「優良予想も完璧ではない」のです。
完璧なものにはなり得ない理由はいくつかあります。

　- どれだけしっかり動画回顧をしていると言っても、全馬全レースの走りを完全に把握するのは現実的に不可能 (毎週月～金の余白時間に72レース回顧するのは想像を絶する労力です)
　- 動画回顧には投稿者さまの主観が多分に入るので、必ずしも正しい見立てとは限らない
　- 投稿時に予想投稿者さまが想定していた馬場/風などの外部環境が当日にガラッと変わってしまう
　- 投稿時に予想投稿者さまが想定していたオッズ通りにならず、その方が推奨した馬の期待値が大きく変化してしまう

なので、この辺りは馬券を買う本人がレース直前に矯正する必要があります。

(余談ですが、投稿者さまは上記のような辛さを抱えながら日々投稿してますので、全く勉強不足な方を除きSNS上で叩くのは全くもってナンセンスだと思います。優良なビジネスパートナーを失うリスクを考えましょう)

本命馬は優良予想の中から自分で選ぶ

とはいえ日頃全くレース回顧をしない方は、レース回顧している方に情報量の面では全く敵わないのは間違いありません。
なので僕は、「本命馬は必ず優良予想の中から選ぶ」ことをオススメいたします。

複数の優良予想に目を通している場合には幾つかの選択肢があることの方が多いので、当日の馬場/風などの外部環境やオッズ的期待値などを勘案して、最も塩梅の良い馬を本命にすると宜しいかと思います。
(どうしても自分だけが見つけた馬を本命にしたい場合は、オッズにもよりますが本命馬2頭にするか、BETレートを下げるのをオススメします)

ヒモ馬は自由に

しかしながら、100%の馬券の行方を他人に委ねるのはそれはそれでつまらないと思いますので(笑)、ヒモ馬くらいは自由に選ぶと宜しいかと思います。
自分で選んだ馬は記憶に残りやすいので、案外今後の馬券に活きたりします。脱線しますが、僕が全レース参戦したい理由はそれです。

ただし次章以降で書かせていただくルールに則って抽出するのがオススメです。

3. 買い方は合成重ね買い

各券種でカバーできる的中確率を理解する

さてようやく本題に入るわけですが、その前にこちらの点に触れておきたいと思います。

後の章でも記述いたしますが、僕は 馬券の収支は単利ではなく複利で考えるべき だと常々思っています。
そのような考え方に基づけば、一番やってはいけないのは競馬資金が途中でショートしてしまうことであり、したがってコンスタントに払い戻しがあることを目指さなければなりません。

この考えに基づいた時に大事な基本情報が、ここでのタイトルにもさせていただいた「各券種でカバーできる的中確率」の理解です。

よく3連単5頭BOX60点買い一本勝負！という漢気がある方(女性アイドル？笑)を目にしますが、それはただ単に当てるという意味ではソコソコ条件の悪い買い方です。以下の表をご覧ください。

16頭立てのレースにおいて、3連単60点買いの場合は、なんと約0.03% × 60 ≒ 1.8%しか的中率がありません。
もちろんここでは馬の能力などを一切無視していますので、吟味された5頭BOXの場合はもう少し的中率は上がるでしょうが、数学的な確率ではあくまで1.8%しかないのです。

これは複利運用を考えた時には非常に由々しき事態です。
1.8%しか当たらないということは、100回馬券を購入して約2回しか的中しないということなので、資金ショートの可能性が非常に高くなります。

複利運用を前提とする場合には、まず数学的に当たりやすい条件を選ぶことが重要だということを頭に入れましょう。

単勝は積極的に活用する

さあようやく本題その1です。単勝は積極的に活用しましょう。その理由は大きく2つあります。

1. 複勝を除けば最も的中率の高い券種になりやすい(8頭立以上だと最強)

前述の表を再度ご覧いただくと分かる通り、単勝は他に比べてかなり当たりやすい券種です。
16頭立ての場合、馬連では的中率が1%を切りますが、単勝では6.25%もあります。
(なお後述しますが、複勝20倍以上の馬はベタ買い回収率がだいぶ落ちるので、これらの馬を機械的に切ると現実的な単勝的中率は更に上昇します)

2. JRAの控除率設定が80%に設定されており、他券種より甘い

以下の引用画像をご覧いただくと分かる通り、単勝は控除率設定が80%で他券種より甘くなっています。

(馬券のルール　JRAより)

なおワイドと2.5%しか変わらないじゃないか！という声が聞こえてきそうですが、この2.5%は案外大きいもので、ワイドの77.5%換算で5倍のオッズになる馬券は、単勝の80%換算では5.2倍弱となります。

(この数字も大したことないように見えそうですが、合成オッズを組むようになると地味に大きな差であることを実感できると思います)

、、、とはいえ、単勝1本だけですと的中率6.25%しかないわけですから、他の券種もセットで手を伸ばしてもう少し的中率を高めたいところですよね。
なので重ね買いというわけです。では次のタイトルに参ります。

複勝には頼らずワイドに振り替える

「えっ、的中重視なら複勝がベストな選択肢じゃないの？」と思った方も多いのではないでしょうか。
長年私と交流のある方はよくご存知だと思いますが、実は私自身もかなり複勝を活用しておりこのような意見の持ち主でした。
しかし今では、複勝は以下の点で難しさがある券種だと考えています。

1. 複勝を選択してしまうと高配当券種に振り向ける意識が削れてしまう

複勝は本命馬が3着以内に来れば的中という安心感がある一方、その安心感ゆえに精神的にそれ以上の努力をしづらくなると思っています。
(これは全ての方には当てはまらないかもしれませんが)
なので、結果的に払い戻しが小さくまとまりがちになります。

2. 配当が相対的に小さいので、高配当券種との重ね買いをしづらくなる

複勝は最も的中しやすい分、最も配当が低い馬券です。
なので(もちろん当人が設定しているルール次第ではありますが)、他の券種を一緒に買うことが難しくなると思われます。
この点でも、結果的に払い戻しが小さくまとまりがちになります。
(この"結果的に払い戻しが小さくまとまりがちになる"というお話については、後ほどの章で実例を交えてお伝えします)

3. どんなに優秀な予想投稿者の方でも複勝で100円を確保するのは至難の業

いろいろな方の成績を漁ってみていただければ分かると思いますが、複勝ベタ買いで100円を確保するのは至難の業です。
ということはつまり、複勝のみに頼っていれば殆どの場合お金は減っていく、ということになります。

(とある優秀な予想投稿者3名の単複ベタ買い成績)

ご覧の通り、単勝は100円以上に到達している予想投稿者が多い一方、複勝では誰1人して100円の壁を破れていません。

なお、例外として、複勝下限1.0倍の1番人気馬が出走しているレースでの複勝購入はベタ買い回収率が約30%上昇することもあり、悪くない選択だということは付記しておきます。まれに見られる、単勝500円、複勝450円のようなパターンですね。

複勝馬券の代替としては、ワイドを積極的に活用しましょう。
複勝は3着以内を当てる馬券ですが、複勝と1頭軸ワイド総流しは同じ意味合いを持つ馬券となります。

ただし、1頭軸ワイド総流しを買ってしまっては何の意味もありません(控除率の差である2.5%分損します)ので、ワイドの相手を絞りましょう。

ワイドの相手を何頭にするかは皆さまのご自由で良いかと思いますが、参考までに僕は全ての券種の合成オッズ≒複勝下限オッズになる程度の頭数まで絞り込むようにしています。

なので、多くの場合ワイドの相手は、

・単勝5～10倍程度の馬から1頭
・単勝10～30倍程度の馬から1頭
・単勝30～50倍程度の馬から1頭
・単勝50倍以上の馬から1頭(このレンジは合成オッズに大きな影響がない)

程度となります。

なお、1番人気とのワイドの組み合わせオッズは激安になることが多く、ワイド以外の券種(単勝、馬連等)を重ね買いする場合、それ以外のヒモは選べない場合が殆どですので、相手として心中すべき価値がある馬かどうかを慎重に見極めましょう。
(ご参考までに僕の場合は、心中できると思っても裏切られることが多いので、90%型1番人気馬をヒモには選びません　笑)

(複勝をワイドに振り替えた的中例：20/01/26 小倉8R ◎ジュブリーユ)

[解説]
◎にしたジュブリーユの複勝は3.8～5.4倍なので、全ての馬券の合成オッズが3.8倍程度になるように組み立てる。
先述の通り、まずイチオシ推奨の単勝、次にワイド(複勝の代替)、さらにその次に馬連、馬単、3連複、3連単などを重ねていく(これらの券種の活用例詳細は後述)。
単勝・ワイドを買う場合、複勝下限オッズと同等に収めるには先述の通りワイドの相手は3～4頭程度が妥当。
この例の場合は、単勝1ケタ台のオッズに買いたい馬がおらず、人気薄に買いたいヒモ馬が固まっていたので4頭選ぶことができた。

[結果]
もし単複だけなら2つの的中にとどまっていたところ、単勝・ワイド・馬連(一部馬単2着付)の重ね買いにすることで、3つ的中することができました。
仮に上記例の12,000円を単複払い戻し同額にすると下記の通りとなりますので、収支としては69,870円も上積みできたことになります。

高配当馬券は合成への影響が低いので必ず重ね買い

これから重ね買いのお話を進めていく中で、しきりに合成オッズというキーワードが出てきますので、こちらの意味は押さえておいてください。

さて、この合成オッズは、オッズが高すぎるものを買い目に含めても大きく下がることはありません。
なので、高配当馬券(一概には言えませんが、万馬券以上としておきましょうか)は積極的に買い目に加えていきましょう。

馬券というものは、ごく稀にしか起こりませんが、その「ごく稀」に自分の思い通りの決着(◎○▲で1～3着など)になることがあります。
これは皆さまにも経験があることではないでしょうか。そうした時に太く、太く回収することができます。

先のジュブリーユの例を、敢えて買い目構築途中の画像にしてもう一度ご説明させていただきます。
万馬券の塊となっていた馬連を除いた買い目はこのようになっておりました。(馬単2着付は単勝に一歩及ばずの2着で人気馬が勝った時のために僕は使っていました)

こちらの合成オッズは、5.32となっています。
そして馬連ほぼ万馬券の目7点を追加した結果、下記の通り4.05となりました。

多少読者の皆さまの中でも価値観の違いが出そうなところではありますが、 4.05×3=12.15回収と5.32×2=10.64回収では、前者の方が良いだろうというのが僕の意見です。1万円賭けていれば、1.5万円程度の収支差が生まれますので。

馬連万馬券7点買っても、合成オッズの低下は1程度なのです。
もっと言うと、3連単のオッズは1000倍以上もザラですので、何点混ぜても合成オッズに殆ど影響はありません。
(ただし馬券は1点100円からしか買えないので、点数を広げすぎると最低BET金額が大きくなりすぎる恐れがあります)

したがって、繰り返しになりますが高配当馬券は積極的に買い目に加えていきましょう。

単勝複数点買いも大アリ

先の章でも触れた通り、馬券の収支は単利ではなく複利で考えるべき というのが僕の考え方です。
この考えに立つと、まず当てることが重要 になってきます。(もちろん、自分が叩き出せる的中率から勘案した払戻率は必要ですが)

もしかするとこちらを読んでくれている皆さまの多くは、◎は1頭、○は1頭、▲は1頭、△は3頭まで、、、という遠い昔に見知らぬ誰かが作った呪縛に囚われているかもしれませんが、そのような考えは一切不要です！キレイに当てようという感覚は捨てていきましょう。

まずバットに当てるという意味で、実はそれなりに有効なのは、1つのレースで単勝を複数点購入するということです。

馬券を当てるためにマークシートを塗る行為と、カジノのルーレットにチップを配置する行為は、実はかなり似ています。

例えば16頭立てのレースで単勝を5点買うという、これまでの固定観念的には美しくない買い方も、設定回収率を満たしていれば立派な戦術です。
そこには美しいも美しくないも存在しません。お金を回収できればいいんです！(笑)

16頭立てのレースで単勝を5点買う場合の数学的確率上の的中確率は、なんと31.5%もあります。
もちろん実際の馬券においては、馬の能力やオッズも検討すべき条件としてついて回るので何とも言えない部分もあるかと思いますが、こういう確率を頭に入れておくだけで、馬券構築上のバランス感覚がだいぶ身についてくるものと思われます。

なおルーレットの例えを出した通り、これは単勝だけのお話ではありません。
例えば、A馬の単勝を1点、B・C・D馬のワイドをBOXで計3点購入した場合は、約14%の数学的確率上の的中率になります。
自分の買い目が数学的にどれだけ的中枠を網羅しているか、ぼんやりとでも考えるクセをつけていきましょう。
もちろんオッズ無視なら、広ければ広いほど良いです。

(以下20.05.06更新)

複勝20倍以上の馬を1頭軸にするのはご法度 [オッズ別の圏内確率・期待値の話]

この項もまず当てることが重要というお話の続きです。

馬券を嗜んでいる方であればほぼ全員、単勝万馬券クラスの爆穴を本命にしての大的中に憧れるのではないでしょうか。

しかし、あまりに穴過ぎる馬を本命にするのは「当てること」を重要視するならば非常に危険です。
以下のデータ(複勝下限オッズ別の一覧：2017年1月初～2019年12月末、データ数：145,591件)をご覧ください。

ご覧の通り、複勝20倍以上の馬の複勝率は1.2%しかありません。
また、特筆しておきたいのは、複勝20倍以上の馬はベタ買い時の回収率が40円しかないのです。
つまり、このクラスの大穴は、よほど優れた眼がない限りは「買えば買うほど大赤字」になっていく恐ろしいゾーンです。

このような形で、オッズ別の圏内確率や期待値を理解しておくのは重要です。

同じデータで複勝下限1.0～1.0の行をご覧ください。
このレンジの馬は、複勝率86.3%/複回収率92円となっています。

つまり、複勝下限1.0の馬は、10回に約9回は圏内に来てくれるしベタ買い回収率は最も高いということです。
ただし圏内率86%ということは、その分印を打つ側の工夫の余地が少ない、ということになり、100円に到達させるのが非常に難しいということも合わせてお伝えしておきます。

なので、人気すぎる馬は、軸としては最適だが、100円には到達しないので、2頭目・3頭目での工夫が必須 ということになります。

今度はこちらのデータ(複勝下限オッズ別の1着一覧：2017年1月初～2019年12月末)をご覧ください。
当たり前といえば当たり前ですが、ほぼ複勝下限オッズが低い順に1着回数が多いことが分かると思います。

複勝下限オッズが2倍に満たない馬が1着になる割合は、約69.9%(7250/10375)となっています。
つまり、10回に7回はいわゆる人気馬が勝つということです。

これを見ると、特に1着狙いにおいて穴馬を評価しすぎるのは危険というのがお分かりになるかと思います。
穴馬(複勝下限2.0～)1着の馬券に完全に寄せてしまうと、それだけで最大的中率が30%になってしまうということですから。

先項で、単勝は積極的に活用すべきとお伝えしましたが、穴馬の単勝だけでは危険ということです。
加えて、人気馬を選ぶとベタ買い回収率は高くなるが、その代わり100円以上の回収率を獲得するのは非常に難しくなるということ、オッズが高すぎる穴馬を選ぶとベタ買い回収率が低いのでリスク高ということを頭に入れておきましょう。

すると、狙っていくべきは自ずと中穴オッズの馬や、大穴オッズの馬の複数頭数買い & 軸は人気馬ということになってくるかと思います。

AIに狙われやすい馬とオッズ帯を先読みする

さて、狙っていくべきは自ずと中穴オッズの馬になると申し上げましたが、オッズ的な観点でいうと、正にこのレンジこそがAIに狙われやすいオッズ帯と言えるでしょう　苦笑
※ なお中穴オッズの定義は人それぞれですが、当記事では一旦複勝下限2.5～5倍、単勝10倍～30倍程度の馬とさせていただきます。

最新の技術とノウハウを駆使したAIですから、その辺りは抜け目ありませんよね(笑)

ただ、この項でお伝えしたいのは、AIと本命馬が被るのが良くない、という話ではなく、AIと本命馬が被りそうな場合は最終確定オッズの低下分を見込んで資金配分をしましょう、というお話です。
むしろ回収率100%超の実力があることはほぼ明らかになっている競馬AIと本命馬が被ること自体は吉と捉えましょう。

その他、当方の独自の研究によるAIに狙われやすい馬の特徴を上げておきます。

　　1. 近走で逃げ先行履歴が多数の馬はAIは低評価、中団～後方から中位上がり履歴を持つ馬が高評価されやすい
　　2. 派手な騎手より地味な騎手
　　3. いわゆるトラックバイアス、ブラッドバイアスや展開は重視しない

そもそも競馬AIの多くは、膨大な指標を組み合わせて好走期待値を計算し、その期待値と直前オッズを照合して期待値>オッズとなる馬を抽出するという流れになっていますので、上記1.～3.の馬は、現状直前オッズが甘い馬たちであると言えるかと思います。

なのでもし今後、一般的な予想の主流として、例えば逃げ先行馬が評価されずに中団後方の中位上がり履歴の馬が評価されるようになると、AIが抽出する馬の傾向も変わってくる可能性が高いです。

上記の特徴を持ち、更にオッズ帯も合致するような馬に本命を打つ時には、確認可能な最終オッズ×0.8程度の配当と見込んで資金配分することを当方はオススメいたします。

3頭～4頭しか印を打ちたくないレースは3連単的中チャンス

ここまで再三申し上げた通り、馬券で複利で儲けることを前提にした場合には、まず当てることが重要なわけですが、とはいえ高配当の夢もなかなか捨て難いですよね。高配当を手繰り寄せる近道は言うまでもなく三連単なのですが、先述の表の通り、1点あたりの的中確率が0.03%(16頭立時)と非常にハイリスクな馬券です。

ただ、馬券に長く携わっている方なら共感いただけると思いますが、稀に自身の◎○▲の通りに的中することもあるのです。
そういう時くらいは三連単を持っていたいとも思います。

その辺りの気持ちに折り合いをつけるためのルールとして、個人的には、

　1. 本命馬に自信があり、且つ、その馬が何着になるか読めている(多くは1着かそうでないか)
　2. ヒモで印を回したい馬も少なく、2～3頭程度
　3. 三連単の総購入金額が、そのレースの全購入金額の10%未満で収まる

を三連単購入OKのマイルールとしています。
まあこの辺りは自身のルール設定の問題でしかないので「こうでなければダメ！」というお話ではないのですが、

　・　3連単への依存度が高い馬券の組み方は的中率の観点から高リスク
　・　配当が超強力なので、ド本線決着時にはリターンがあっても良い

ということはしっかりお伝えしておきたいと思います。
最後に、僕の実例で、3連単購入が上手くハマった例を2つ添付しておきます。

例1) 当該レースで3頭しか評価できる馬が存在せず、配当妙味のある穴馬の1着固定での3連単がハマった例

例2) 本命馬の単勝が3倍台のため穴馬へのワイド3点を購入したが、購入余白が少々あったために3連単を追加したらドンピシャでハマった例

特に例2は3連単の有無で37万円(合成約7,400%程度)ちょっと出来すぎな感じがしますが。。。
一例としてご参考にしていただければと思います。

合成オッズを確認するためのTarget導入費用をケチらない

この項はちょっと話のスジが変わりますが、、、

残念ながら現状、オッズ取得→買い目構築→合成オッズ→IPAT投票がワンストップで完了できるツールはTARGETしかないと認識しています。

TARGETはツールそのものは無料なのですが、JRA-VANのデータを購入する費用が毎月2,000円掛かります。
決して安くは無いのですが、毎月の馬券でのムダな負けが2,000円以上減るのは間違いないと思いますので、ぜひケチらずに導入しましょう！

なお教えて競馬民では、最長1年以内に合成オッズ確認→投票ができるように改善していきます(ただし有料プラン)のでご期待ください。

4. 馬券の利益は複利で増やす

- レース単位の単利より長期的視点に立った複利

この章に至るまでにも複数回、馬券の儲けは複利で考えましょうと申し上げてきましたが、ようやく詳しく触れることができます。

競馬は、と或る1レースで大きく儲けることも勿論できるのですが、年間に何百レース、何千レースをこなして徐々に資金を増やしていくことが可能なギャンブルです。

特に、馬券で裁判になるほどの利益を獲得している方々は、全て後者のスタイルによって圧倒的な利益を手にしています。

こちらは、3年間で約1億5000万円もの利益を獲得したために馬券裁判となった卍さんに関する記事ですが、ここにもあるように当初の手元資金は100万円だったそうです。

100万円の元手も、3年も継続して馬券を黒字購入できれば150倍になるというのですから夢のある話ですよね(笑)
加えてこの期間の回収率は、105%程度だったということを別の記事(ソース検索できず)で目にしました。

もちろんと或る1レースで「1万円を100万円にしました」というのもスゴいはスゴいのですが、そういう買い方は再現性に乏しいはずですし、成績のひずみが激しいはずなので、継続して黒字にできるかというと疑問符がつきます。(この回収率を再現できる方は競馬界の大スターになっていることでしょう　笑)

このように複数の成功事例がある以上、成功したい僕たちも 資金をショートさせないようにしながら、回収率100%超を安定的にキープする馬券の買い方を見つけることを目指すべきだと思います。

なお、僕も50万円の元手で、教えて競馬民のPRも兼ねて複利運用を開始しましたが、4ヶ月終了時で50万円の約23倍となる1,167万円もの馬券を購入できています。加えてこの画像時点ではしっかり100万円ほど黒字です(回収率約109%)

※ #福うまの馬券実録では、教えて競馬民サイトで購入したコンテンツ料を収支に含めているため、club JRA-netの収支よりもやや数字が低下しています。

5. さいごに　-結局どう買うのがベスト？-

ここまで色々と述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ご覧いただいた方々にとって、何か得るものがあったとしたらこれほど嬉しいことはありません。

買い方というのは、ご自身の思想や得意とするオッズ帯などによって大きく異なるものなので、唯一の正解が存在するようなものではありませんが、最後に、2020年5月現在の僕が考えるベストな買い方をお伝えして終了としたいと思います。(なお、今後も進化と退化を繰り返しながら変わっていくものと思われます)

【印について】
　　・印は◎(本命)、●(勝つ可能性が最も高い人気馬)、▲(ヒモ中穴)、★(ヒモ大穴)、△その他ヒモ
　　・◎(本命)は、複勝下限2.0～4.0、単勝7～20倍程度が妥当
　　・●(勝つ可能性が最も高い人気馬)は、複勝下限～1.9で基本1頭
　　・▲は複勝下限2.0～4.0で基本1頭
　　・★は複勝下限4.0～20.0で基本2頭
　　・◎●▲★までで5頭

　　・◎▲★はベタ買い回収率100円以上を目指す
　　・●はベタ買い回収率100円は意識しない(ムリなオッズ帯)、高単勝率を目指す

※ 基本～～という表現にしているのは、レースごとでオッズ構造が大きく異なるため

【買い方について】
　　・ ◎の単勝 (第3章の通り、単勝が最も高的中率&高回収率を狙いやすい)
　　・ ●→◎の馬単、●→any→◎の3連単 (●絡みはワイドオッズが安すぎるので、●1着前提の馬券のみ。●は70%1着になるオッズ帯)
　　・ ◎→▲★へのワイド、馬連、(馬単) (◎▲★は複勝回収率100%超えを目指すべきで利益の源泉。可能な限り手広く&高オッズなので重ね買い必須)
　　・ ◎→△へは馬連のみ (馬連であれば合成オッズへの影響低)
　　・単勝50倍以上つく場合は★の単勝(バックアップ的な位置づけ)
　　・ ◎→●→▲★の3連複3点、●→◎⇔▲★への3連単6点、◎→●⇔▲★への3連単6点は自信度や配当に応じて

【合成オッズについて】
　　・レース回収率は400%、的中率25%目標で全体回収率100%を目指す(400%×0.25)
　　・必ずダブル的中以上のシナリオを作って、重ね買い的中分を全体回収率100%超の源泉にするイメージ

以上となります！
ここまでご覧いただき有難うございました！それでは楽しい競馬ライフを！！