天皇賞・秋　東京2000ｍ　定量牡馬58kg、牝馬56kg

去年一昨年ほどの高速馬場にはならなそうだが、久しぶりに雨の降らない一週間なので先週までよりは時計は出ると予想。

去年ほどの高速馬場ではないとはいえ、先週の富士Sの時計が雨の影響が残って1:33.4だから、かかる馬場というほどの物ではなさそう。超高速だった去年比でも+１秒かかるかどうか、というくらいか。

今の東京競馬場の馬場はかなり外差しにバイアスが寄っている。富士Ｓでも馬券内は直線で外を走った馬。

展開的にはダイワキャグニーが緩めのペースで逃げてキセキが早めに仕掛けてくる形になりそうで、馬場を考えても内前の馬は厳しい形になりそう。

不良馬場だった17年を除くとキンカメ系が3勝とスクリーンヒーロー産駒1勝。

意外にもディ－プインパクト産駒の勝ち馬は過去5年ではいない。10年単位で見ても6年前のピッツバーグのみ。ただディープインパクトが2着4回と勝ち切れていないものの連には毎回絡んでいる。馬券内にきたディープは全て母父が米国型。

マイルを好走した馬が上位に食い込んできているのでスピードが問われそう。欧州色強い馬は不向きか。

アーモンドアイ　

父ロードカナロア母父サンデーサイレンス

皆様ご存じ現役最強馬。この馬の最大の弱点は暑さ。実際に気温の高かった新馬戦や安田記念、ドバイターフではパフォーマンスを下げ、秋にベストパフォーマンスを見せている。そして今回も11月なので気温によるパフォーマンスダウンはない。また不良馬場になれば流石にパフォーマンスは落とすだろうが、天気予報的には今週１週間は晴れでその心配もなさそう。血統を見てもトライマイベスト×ロッタレースの3/4同血クロス5×2でパワーもあるのし高速じゃなきゃ無理かといえばそういうわけでもない。またそこに柔らかいロードカナロアなので柔らかも兼ね備えているチート。トラックバイアスも外差しなので正直死角らしい死角がないので今年も相手探しの旅になるかなと。

ウインブライト

父ステイゴールド　母父アドマイヤコジーン

中山内回りで古馬G1が合ったらと思っていたが去年同じ内回りの香港シャティンで念願のG1馬に。裏を返せば今回のワンターン2000mの適性は疑問。実際去年このレースで大敗→香港で巻き返しと適性に素直な戦績。人馬ともに長欠明けで流石に狙いは香港だろう。ここは見送りが安定。ちなみに前走は鞍上がミナリクだったのでノーカン。

カデナ

父ディープインパクト　母父フレンチデピュティ

一応ディープ×米国型だがこの馬の適性は小回りタフ戦の差し決着。去年もこのレースで大敗している通りここは不適正舞台だろう。しかも鞍上田辺も東京は不適正。重賞を勝ったことで適性舞台のローカル小回り戦のハンデ戦では背負わされるし、買い時が難しくなった印象。G1で買うとしたら大阪杯か。

キセキ

父ルーラーシップ　母父ディープインパクト

勝ち切れてはいないものの近走も連続2着。そもそも海外とルーラー産駒不向きの長距離を除けば、ずっと結果は出し続けている。ただ最近は出遅れ癖を発症しているので今回もある程度の出遅れは覚悟だろう。流石に出遅れては逃げられないし、この馬を折り合わせるには前走のように早仕掛けがベストか。前々走の宝塚記念でも2着に来てはいるがベストは良馬場の高速巡航だろうし、今週の天気はプラス。出遅れを直さない限り頭は厳しいものの、適性距離と速い馬場はこの馬にはベストだろうし2,3着で期待したい。

クロノジェネシス

父バゴ　母父クロフネ

この馬は休み明けがベストだから臨戦過程は○。父と母父の字面の通り適性はパワー寄り。近走で勝った秋華賞、京都記念、宝塚記念の上がりはそれぞれ36.1,35.8,36.3でさらにどれも着差をつけての勝利。今回も雨が欲しい所だったが予報では残念ながらそれも叶わず。ただバゴが優秀なのか高速上がりにもある程度対応してきている。ただあくまで対応というレベルで善戦止まり。雨が降るなら打倒アーモンドアイもあったが今回は良くて2,3着か。

ジナンボー

父ディープインパクト　母父キングカメハメハ

三冠馬アパパネの次男坊。母母父が米国型なのであってはいそうなのだが、弟のラインベックがディープ産駒ながらダート勝ち、妹も雨でパフォアップとパワーに寄ったタイプか。同じ2000ｍGⅠでも大阪杯の方が向きそう。タイプ的には同じ父と母父の構成であるワグネリアンのスケールを一回り小さくした感じ。持ち前の機動力で先行して粘りこみたいが、内は厳しいし相手関係的にも足りなそう。見送り。

スカーレットカラー

父ヴィクトワールピサ　母父ウォーエンブレム

去年の府中牝馬Sでの差し脚が強烈。ヴィクピ産駒牝馬だからベストは非根幹距離の良馬場だから１F長そうに感じるが、外有利の馬場に乗ってワンチャン狙いの競馬をしたらおもしろい。近走は体重管理がガバガバでベストパフォーマンスを見せることができていないがハマったときの爆発力はほかの馬にはない魅力がある。実際去年の府中牝馬Sでは同じ舞台の毎日王冠を勝ったダノンキングリーよりも優秀なラップを刻んでいる。今回はアーモンドさんがいるし頭までは期待しないが、着狙いならワンチャン。

ダイワキャグニー

父キングカメハメハ　母父サンデーサイレンス

前走毎日王冠が去勢にも関わらず2着好走して私の買った馬券を紙くずにした馬。まあネット馬券だけど。それは置いとくとしてその前走の内容だが勝ち馬には格の違いを見せつけられた形の2着。勝ち馬以外G3好走級だったと考えるとG１では足りないか。東京はベスト舞台だが、ペースのベストはスローでキセキが速く仕掛けてきたらかなり厳しい。東京が良いというよりも直線が長い競馬場でありがちな直線勝負のスロー展開が得意なのだと思われる。先行するにも馬場が合わなそうだしこのメンバーの中ではあまり魅力は感じない。今回は見送り。

ダノンキングリー

父ディープインパクト　母父Storm Cat

斤量が58kgだった前走で負けたが斤量負けしたと言うよりもほかの要因だと思う。この馬はややマイルは短い印象で、もちろん去年のマイルCSでも伸びないところを走って5着なので対応もできるが、前走のようにペースが上がると厳しそう。また血統も軽い馬場でスピードを活かした方がよさそうだから良馬場代わりもプラス。また脚質も自在性があるので安定感も高い。同じ構成のリアルスティールもこのレースで好走しているようにディープ×米国型で舞台は合いそう。ディープが勝ちきれない舞台で頭までは疑問も今年の２着はこの馬かもしれない。

ダノンプレミアム

父ディープインパクト　母父Intikhab

去年の2着馬で適性の話はいらない。前走安田記念は道中のトラブルによる大敗らしく(詳しくはGoogleへ)ノーカウント。前々走の海外戦は鞍上の超絶クソ騎乗で良く3着に粘ったレベルでさらに馬場も不良だったのでこれもノーカウント。そう考えていくとこの馬が飛ぶパターンは明確な敗因があるときだけなのでここも持ち前の不運が発動しなければ馬券内は濃厚。また去年のこのレースではこの馬とアエロリットくらいしかアーモンドアイに勝ちに行ってなかったし、相手が悪いだけで充分やっている。その次のマイルCSでも勝ちに動いたところに勝ち馬の好騎乗に負けた感じと普通ならもう1つくらいG1を勝っていても良いくらいの内容でアーモンドアイを抜けば力は当然上位だろう。なぜか人気もないので買わない選択肢はない。この馬の安定感はやはりそのスタート力と先行力から来ているため展開の不利も受けづらいし、外枠に入った分直線外に出しやすいため馬場も良いところを走れそう。切るのはオススメしない。

フィエールマン

父ディープインパクト　母父Green tune

ディープはディープでもこの馬はディープ×欧州型でこのレースのパターンには合わなそう。またマイル実績馬が多く好走しているようにこのレースはスピード質が求められるのもマイナス。適距離ではG1を3勝しているのに加えて、有馬記念でもかなり強い内容を見せているので自分のレンジなら超一線級なのは間違いない。ただ中距離でこの馬が負けているのは一概に距離というわけではなく、この馬のコーナリング性能によるもの。ラジニケやAJCC、札幌記念を見るとわかるようにこの馬が負けるのはコーナーで仕掛けられずに前の馬に残られるパターンである。本当に距離が短いのであれば追走で脚を使ってしまい上がり最速など使えるわけもなく、距離適性がないという評価には疑問符を突きつけたい。問題なのはこの距離のスペシャリストとの力関係で、それを押しのけて買うかどうかということである。あまりにも人気がないようなら、福永のワンチャン狙いの直線競馬に賭けて抑えてみるのもあり。

ブラスワンピース

父ハービンジャー　母父キングカメハメハ

良馬場ならマイナス。母のパワー＆パワーをこの馬も受け継いでいて好走するのはパワー条件。高速上がりの対応も厳しく適性が真逆のようなレース。この馬は合う条件では鬼のように強く合わない条件ではからっきしなのでここではいらないタイプ。たぶんこの後は有馬記念に出てくると思うので買うのはそのときだろう。一応レースと照らし合わせても欧州血統は不良馬場の時以外鳴りを潜めているので雨次第と言ったところ。

買いたい馬↓

◎アーモンドアイ

○ダノンプレミアム

▲ダノンキングリー

△キセキ

☆クロノジェネシス

☆スカーレットカラー

☆フィエールマン(オッズ次第)

基本は絞って△まで。三連系なら☆もという感じ。